「りくちゃんがね ダイの事すきだって・・・
ダイの事 毎日追いかけるんだよ。
結婚したいんだって!」
「あら ダイチャンは其の子の事嫌いなの?」 と私
「可愛いから すきだよ」
初めて聞く名前 りくちゃん
年少クラスの子だそうだ。
我が孫をすきだと言ってくれる子の 名前が
物凄くかわいい響きに聞こえるから 不思議
「良かったねぇ
今年は もうかなえちゃんはチョコレート くれないかも知れないからね」
と ママ (もう 貰う気でいる)
そう言えば 去年まで 唯一かなえちゃんだけがチョコレートをくれていたっけ
ダイは 暴れん坊でもてないからね。
息子が小3のとき初めて バレンタインチョコを渡されたことがあった。
それまで とても仲良くしていた女の子だったが
晩熟の息子は 初めての愛の告白にぶったまげて逃げ帰って来たので
女の子は泣き出してしまい、
可哀想に思った 其の子の友人数人が
我が家に押しかけてきて
無理に受け取らされたチョコレート
「ボクはまだ子供だから、そんなこと言うのは嫌なんだよ」 とか
ぶつくさ言いながらも
ちゃっかり一人で チョコレートを食べていたけど、 どんな味だったんだろうね
そんなことがあってからは、その子とは遊ばなくなったようだけど
数年後母親と一緒にいる 高校生になった彼女に出会って びっくり
見違えるように綺麗なお嬢さんに大変身していた から
一人でいたらきっと分からなかっただろう。
息子も 其の時だったらきっと心を奪われただろうに と思ったけど
美人のお嬢さんは 最早息子なんかには
鼻も引っ掛けなかったかもね
其の時 正直物凄く残念なことをしたなぁと思ったよ
息子よ
キミは
今も昔も女を見る目が無いぞ・・・